アメリカのスタンフォード大学発のスタートアップ企業は、ヤモリの足の構造を模倣した特殊な接着材料が、国際宇宙ステーションで採用されたと発表しました。
最先端の科学技術であるディープテックをビジネスとして展開するためには、研究室での発見から複雑な手続きを経て企業を設立する必要があります。
アメリカのテクノロジーメディアのインタビューに応じた「geCKo Materials(ゲッコー・マテリアルズ)」の創業者でCEOのカペラ・カースト氏によりますと、同社はヤモリが壁に張り付く仕組みを応用した生体模倣接着剤を開発しています。カースト氏はスタンフォード大学の博士課程でこの研究を行っており、材料を迅速かつ安定して製造する技術を確立したことから、大学発のスタートアップとして独立したということです。
設立から5年が経過した現在、同社は事業規模を拡大しており、開発した接着技術はロボット工学や製造業、自動車産業など、さまざまな分野で実証実験が行われています。
さらに、この特殊な材料はすでに国際宇宙ステーション(ISS)でも使用されているということです。カースト氏は今後の事業戦略について、面ファスナーや吸盤といった従来の接着システムを自社の技術に置き換えていく方針を示しています。
なお、同社はアメリカのテクノロジーメディアが主催するスタートアップ企業のコンテストで準優勝しており、今後も技術の普及に向けた取り組みを強化していくとしています。
