動画投稿サイト大手のYouTubeは、水曜日に開催したイベント「Made On YouTube」において、コメント機能の拡充や、クリエイターの収益化を支援する新たなコミュニティ機能を導入すると発表しました。
今回の機能拡充により、視聴者はコメント欄でGIF画像を使用できるようになるほか、テレビから音声入力でコメントを残すことが可能になるということです。YouTubeのコメント機能は、視聴者とクリエイターをつなぐ主要な手段である一方、TikTokやSpotifyなどの他のサービスに比べて機能面で遅れをとっていると指摘されていました。
また、クリエイター向けの新たなツールとして、個別のニーズに合わせたコメントのモデレーション(管理・監視)機能が追加されます。特に対応が難しいとされるライブ配信において、よりきめ細やかな管理が可能になるとしています。現在、YouTubeはこの機能を試験的な導入と位置づけられており、技術的な詳細は明らかにしていません。
さらに、YouTubeは広告収入に依存しないクリエイターの新たな収益源の確保を推進する方針です。その一環として、「チャンネルメンバーシップ」機能を拡充し、有料メンバー限定のコミュニティを開設できるようにします。このコミュニティでは、メンバー同士で投稿を共有したり、議論を交わしたりすることが可能になるということです。また、視聴者が自身の関心に合ったコミュニティを見つけやすくするため、新たな専用ページも開設されます。
登録者数の少ないクリエイターの動画を他のユーザーに推奨できる「Hype(ハイプ)」機能には、新たに「Hype with Jewels」と呼ばれる仕組みが導入されます。これまで無料で週に3回まで利用可能でしたが、今後は「Jewels(ジュエル)」と呼ばれる仮想通貨を購入することで、より多くの動画を推奨できるようになります。また、支援を行ったファンのアカウント名が動画の説明欄に恒久的に表示される仕組みも導入され、ファンの貢献意欲を高めるとしています。これにより、クリエイターの収益を直接支援し、視聴者層の拡大につなげる狙いがあります。
YouTubeによりますと、これまでに7,500万本以上の動画に対して、10億回以上「Hype」機能が利用されたということです。
このほか、今後数か月以内にダイレクトメッセージ機能でグループチャットが利用可能になるほか、短い動画を撮影してチャット内で共有できる機能も追加されるとしています。
これらのコミュニティ機能に加えて、動画のサムネイルなどを比較するA/Bテストや、ライブ配信の吹き替え、AIを活用した動画編集などの新たな制作支援ツールも合わせて発表されました。
