アメリカのIT大手グーグルが運営する動画配信サービス「YouTube」は、広告なしで動画を視聴できる有料プラン「YouTube Premium」の料金を、約3年ぶりに引き上げると発表しました。動画配信サービス各社が相次いで値上げを行う中、同社は膨大なデータ保存コストの増加などに対応する方針です。
近年、動画配信サービス業界では料金の引き上げが相次いでおり、利用者の負担は過去数年間で月に10ドルから20ドル(約1500円から3100円)程度増加しているとされています。こうした中、YouTubeも全プランを対象とした料金改定に踏み切りました。例えば、一部の国や地域のファミリープランでは月に4ドル(約620円)の負担増となる見込みです。
今回の値上げに対し、一部の利用者からは反発の声が上がる一方で、一定の理解を示す意見も出ているということです。YouTubeは日常的な利用頻度が高く、広告を非表示にする機能の価値が高く評価されているためです。また、同社はクリエイターに対して収益を直接分配する仕組みを採用しており、有料プランの収益がクリエイターの支援につながっていることも、利用者の理解を得る要因の一つとみられています。
YouTubeには毎分数百時間分の動画が投稿されており、これらのデータを長期的に保存するためのサーバー維持費やストレージのコストが急増しています。同社は、こうしたインフラコストの上昇に対応し、安定したサービス提供を維持するため、今回の価格改定が必要不可欠だとしています。
このほか、グーグルは生成AI「Gemini」のアップデートを順次展開しており、提供地域の拡大やスマートフォン向け基本ソフト「Android」でのデザイン刷新などを進めているということです。また、アメリカの小売り大手ウォルマートが新たな「Google TV」対応デバイスの発売を予定しているなど、関連する技術やサービスの拡充も続いています。
