動画共有サービス大手のYouTubeは、ライブ配信中にチャットの書き込みが急増するなど、視聴者の反応がピークに達した際、広告の表示を一時的に停止する新たな仕組みを導入したと発表しました。また、「スーパーチャット」などの支援を行った視聴者に対しても、一定期間広告を表示しない方針です。
これまで、広告を非表示にする手段は有料プランの「YouTube Premium」に加入することのみでした。Google傘下である同社は公式ブログの中で、チャットが活発化し熱気を帯びている際、「その一体感を守りたい」と説明しています。システムが配信の盛り上がりを検知すると、自動的にすべての視聴者に対する広告表示が保留されるということです。
この変更は、広告による中断を防ぎ、クリエイターが視聴者の熱量を維持しやすくする狙いがあるとしています。一方で、視聴者が「スーパーチャット」や「スーパーステッカー」、または「ギフト」を購入してクリエイターを支援した場合、その購入直後から一定期間、該当する視聴者に対して個別に広告が非表示になる仕組みも導入されました。なお、「スーパーチャット」は視聴者が料金を支払って自分のメッセージを目立たせる機能であり、「スーパーステッカー」はチャット内で目立つ画像を購入できる機能です。
YouTubeは今回、ライブ配信を行うクリエイター向けの追加機能も併せて発表しました。視聴者からの「ギフト」を受け取れる対象地域が拡大され、新たに韓国、カナダ、インドネシア、タイ、オーストラリア、ニュージーランドでも利用可能になったということです。さらに、モバイル端末から横向きのライブ配信に対しても、直接GIFアニメーションを送信できるようになりました。
また、縦向きと横向きのライブ配信を同時に行い、すべての視聴者が一つのチャットを共有できる機能も追加されました。同社によると、アメリカにおける2025年のライブ配信視聴時間のうち、30%以上がインターネットに接続されたテレビ経由であったということです。このため、クリエイターが多様な画面サイズに合わせて配信を最適化できるよう支援する方針です。
今回の機能拡充は、アメリカ国内で「YouTube Premium」の月額料金が引き上げられた直後に発表されました。アメリカでは、個人プランが13.99ドル(約2170円)から15.99ドル(約2480円)へ、ファミリープランが22.99ドル(約3560円)から26.99ドル(約4180円)へ値上げされたということです。
