動画共有サービス大手のYouTubeは、クリエイター向けのイベント「Made On YouTube」を開催し、自然言語による指示で動画の編集ができる対話型のAIツールを新たに導入すると発表しました。
このツールは、短い動画から長時間の動画まで幅広く対応するということです。チャット画面を通じてAIに文章で指示を出すことで、動画の構成や編集作業を効率化できるとしています。
イベントに登壇した動画クリエイターは、「1時間の撮影に対して、編集に10時間以上かかることもあります。創造性を損なわずにこの作業を加速できれば画期的です」と述べました。
具体的な活用例として、複数の衣装でダンスをする映像から、AIにそれぞれの衣装の最も良いテイクを選ぶよう指示し、ダンスに合わせた音楽や場面転換の効果を追加する実演が行われました。
また、編集の途中でクリエイター自身が手動で微調整を行うことも可能です。AIはクリエイターの代わりを務めるのではなく、共同作業を行うパートナーとしての役割を担うとしています。
このほか、画面上へのテキストの追加や、発言の間の無音部分の削除なども可能です。対話の文脈に基づいて、AIからクリエイターへ編集の提案を行う機能も備わっているということです。
この機能により、時間のかかる編集作業が大幅に短縮されると期待される一方で、クリエイター独自の編集スタイルが失われることを懸念し、AIへの依存に慎重な意見も出ているということです。
YouTubeは、この対話型編集ツールを、短い動画向けの「YouTubeショート」および動画編集アプリ「YouTube Create」向けに、2027年初頭に提供を開始する方針です。
