ビデオドアベルメーカー「リング」の創業者であるジェイミー・シミノフ氏は、同社をAIを活用した「インテリジェントアシスタント」へと進化させる方針を発表しました。これは、シミノフ氏のガレージが火災で焼失したことがきっかけであり、AIの可能性が彼を再び会社へと呼び戻したということです。
シミノフ氏は、リングをビデオドアベル会社から家庭全体をサポートするAI駆動の「インテリジェントアシスタント」へと変革することを目指しています。今年のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)に先立ち、火災警報や「異常事態」警報、会話型AI、顔認識機能など、いくつかの新機能が導入されました。これらの追加機能は、利便性とセキュリティのためにどれだけのプライバシーを犠牲にするかという消費者の悩みを引き起こしているものの、リングの最新の事業段階を示しています。
シミノフ氏は、「AIを逆にするとIA、つまりインテリジェントアシスタントです」と語り、AIが人々の認知負担を軽減することを目指しているとしています。
2023年、シミノフ氏はアマゾンにリングを売却してから5年が経ち、会社を離れることを決断しました。リングが製品を提供し、利益を上げていたため、その時が適切だと感じたということです。しかし、AIの進歩が彼の計画を再考させました。
シミノフ氏は、「AIの登場で、たくさんのことができると気づきました」と述べ、火災が彼の決断に影響を与えたとしています。リングの新機能「ファイアウォッチ」は、この悲劇からインスピレーションを受けています。
他にも、AI機能「サーチパーティー」が現実の問題を解決することを目指し、迷子のペットを見つけるのに役立っています。この機能により、毎日1家族が犬を見つけることができており、シミノフ氏の予想を上回る成果を上げています。
一方で、法執行機関との提携に関しては、一部の顧客からの反発がありました。リングは2024年に警察との以前のパートナーシップを終了しましたが、今年はFlock SafetyやAxonとの新たな提携を進めています。
シミノフ氏は、顧客がリングの映像を共有するかどうかを選択できるとし、プライバシーへの配慮を強調しています。
リングの商業用カメラシステムへの拡大も進んでおり、同社の顧客基盤は家庭を守る近隣住民だけでなく、企業や工事現場、キャンパス、フェスティバル、駐車場などにも広がっていく方針です。
