レッドブル・レーシングのCEOであるローラン・メキーズ氏が、ワークフローを改善することでチームの競争力を高める方針を示したと発表しました。メキーズ氏は、技術的な背景を持ち、その経験を活かしてチームのパフォーマンス向上に取り組んでいるということです。
メキーズ氏は、今年の7月に突然CEOに就任しました。前任者のクリスチャン・ホーナー氏が退任し、メキーズ氏が後任として選ばれたということです。メキーズ氏は、エンジニアリングの現場での経験を活かし、ワークフローやプロセスから摩擦を排除することでパフォーマンスを向上させるアプローチを採用しています。
特に、サイバーセキュリティ企業1Passwordとのパートナーシップを通じて、シームレスなシステムアクセスを実現し、作業効率を向上させることを目指しています。メキーズ氏は「我々は世界最高の人材を有しているが、同時に各分野の専門家とも協力し、パートナーを選んでいる」と述べています。
また、2026年にはフォードと協力して初めて独自のパワーユニットを開発する計画です。メキーズ氏は「我々が挑戦するのは非常に大きな試みであり、まさにレッドブルらしい冒険だ」と語っています。
メキーズ氏は、2025年のシーズンでのリスクを伴う決断についても言及しました。2025年の車の開発を継続するという選択は、他のチームが次年度の車にリソースを移行する中で、異例の決断だったとしています。しかし、その結果としてチームのパフォーマンスが向上したということです。
今後の展望について、メキーズ氏は「我々は一戦一戦を戦っていく」と述べ、最終的な成績にとらわれず、レースごとに最適なパフォーマンスを追求する方針です。
