アメリカのIT専門メディアは、日本の電子機器メーカー「ワコム」が展開するデジタルアート向けのタブレット端末について、初心者にも適した中価格帯の製品であるとのレビュー結果を発表しました。
1983年に設立されたワコムは、グラフィックスタブレット分野で世界的なシェアを持つ企業として知られています。同社は近年、AndroidOSを搭載し、クリエイターが手軽にデジタルアートを制作できる専用タブレット「MovinkPad」シリーズの開発に注力する方針です。
今回取り上げられたのは、シリーズの初代モデルである「MovinkPad 11」です。最新モデルの「MovinkPad Pro 14」は、高精細な有機ELディスプレイを搭載し、価格も899ドル(約13万9000円)と高機能化していますが、初代モデルは500ドル(約7万7500円)に設定されています。
この価格設定について、およそ30ドル(約4600円)の低価格帯製品や、3500ドル(約54万2500円)に上る同社の高級機、さらには最大1100ドル(約17万500円)となる他社のタブレット端末などの中間に位置すると指摘しています。そのうえで、デジタルアートに関心を持つユーザーにとって、予算を抑えつつ本格的な制作ができる手頃な選択肢になっているということです。
「MovinkPad 11」は、11.45インチの画面に8ギガバイトのメモリと128ギガバイトの記憶容量を備えています。重量はおよそ1.3ポンド(約590グラム)と軽量で、持ち運びに適しているとしています。また、付属する専用のペン「Pro Pen 3」は、3つのボタンをカスタマイズできるほか、15ドル(約2300円)の替え芯を用いて描き心地を調整できるということです。
ソフトウェア面では、Android端末としてGoogleアカウントとの連携が可能なほか、無料の描画アプリ「Wacom Canvas」が標準で提供されています。さらに、より高度な機能を求めるユーザー向けには、有料の「CLIP STUDIO PAINT」なども利用できるとしています。
デジタルアート市場には多数の競合製品が存在しますが、長年グラフィックスタブレットを手がけてきたワコムの製品は、より制作に特化した洗練された環境を提供していると評価されています。同メディアは、専門的なクリエイターだけでなく、趣味としてデジタルアートを楽しむ層にとっても魅力的な端末であるとしています。
