アメリカのIT大手メタは、対話アプリ「WhatsApp(ワッツアップ)」において、デザインのカスタマイズなどが可能になる有料の定額制サービス「WhatsApp Plus」のテストを開始したと発表しました。
メタの広報担当者によりますと、新しい有料プランは利用者がアプリをより自分好みに設定できるように設計されているということです。このプランでは、アプリのアイコンやテーマ、着信音などを変更することができます。追加される機能は主にデザイン面に関するものであり、大幅な機能の拡張は含まれていないとしています。
具体的な機能として、チャットを画面上部に固定できる件数が、現在の無料版の3件から最大20件に拡大されます。また、特定のテーマや着信音をチャットリストに適用することも可能になるということです。一方で、昨年から導入された「ステータス」機能の広告を非表示にする機能については、現時点では言及されていません。
会社側は正式な料金を明らかにしていませんが、専門サイトの報告によりますと、ヨーロッパでは月額2.49ユーロ(約410円)、パキスタンでは0.82ドル(約130円)に設定される可能性があるということです。また、1か月の無料体験期間も提供されるとみられています。
WhatsAppは10年以上前、一部の地域で1ドル(約155円)の利用料を徴収していましたが、メタ(当時のフェイスブック)による買収後の2016年に無料化されました。その後は、企業向けのメッセージ配信や広告を主な収益源とする事業戦略をとってきました。
メタが発表した2025年第4四半期の決算によりますと、関連アプリ事業の収益は前年同期比で54%増加し、8億100万ドル(約1242億円)に達しました。これは主にWhatsAppの企業向け有料メッセージ事業が牽引したということです。さらに、WhatsApp単体の収益は、年換算で20億ドル(約3100億円)を突破したとしています。
今回の有料プランは初期段階の限定的なテストであり、30億人を超える利用者のうち対象となるのはごく一部にとどまります。このため、短期的な業績への影響は限定的だとみられています。
