アメリカの予測市場プラットフォーム「カルシ(Kalshi)」は、共和党のジョージ・サントス元下院議員が自身の行動に関する賭けを行ったとして、同氏のアカウントを永久に停止する処分を下したと発表しました。同社がこのような措置を講じるのは初めてだということです。
サントス元議員は、トランプ氏の一般教書演説に自身が出席するかどうかをめぐって賭けを行い、1万7839ドル(約276万円)の利益を得た疑いが持たれています。カルシのコンプライアンス部門は、同氏が自身の出席に関連する賭けを行ったと信じるに足る「合理的な根拠」を確認したとしています。さらに、この行為に対して7万1356ドル(約1106万円)の罰金を科したということです。
カルシは声明で、「サントス氏は結果を左右できる立場にあったため、この市場での取引を禁じられていた」と指摘しています。また、同氏が賭けのオッズ(倍率)を操作する目的で、自身の出席について公に発言していたと非難しています。同社はプラットフォームの公平性と信頼性を維持するため、不正行為には厳格な対応をとる方針です。
これに対し、サントス元議員は自身のX(旧ツイッター)で、「永久追放してくれてありがとう。あなたたちのプラットフォームがいつまで存続できるか見物だ」と投稿し、反発する姿勢を示しました。
今回の措置に先立ち、サントス元議員は2か月前にも同じ行為をめぐってアメリカ商品先物取引委員会(CFTC)と和解しており、その際に3万5000ドル(約542万円)を追加で支払うことに合意していました。
一方、カルシはサントス元議員のほかにも、自身の選挙結果に賭けたとして複数の政治家候補者に罰則を科し、アカウントを停止したと明らかにしました。対象となったのは、メイン州知事選挙の共和党予備選で落選したベン・ミッジリー氏や、連邦議会選挙の共和党候補だったローリー・バックハウト氏、カリフォルニア州知事選挙の元候補であるスティーブン・クルーベック氏らだということです。
なお、今回の永久停止の措置については、アメリカの有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルが最初に報じていました。
