AI(人工知能)の開発プラットフォームを提供するアメリカの企業「ハギングフェイス(Hugging Face)」のクレム・デラングCEOは、多くの企業が外部のAIサービスへの依存から脱却し、無償で公開されている「オープンソース」のAIモデルへ移行していると明らかにしました。
ハギングフェイスは、AIの開発者がプログラムの設計図にあたるモデルやデータを共有できるサービスを提供しています。現在、アメリカの主要企業500社のうち、およそ半数がこのサービスを利用しているということです。
デラングCEOによりますと、多くの企業は当初、他社が提供する最先端のAIサービスを利用して開発を始めます。しかし、事業の規模が拡大するにつれて費用の負担が大きくなるため、コストを抑え、技術の自立化を図る目的で、自社で管理できるオープンソースのモデルに切り替える傾向があるとしています。
また、デラングCEOはアメリカのIT専門メディアの番組に出演し、AI開発における技術の公開(オープンソース)と非公開(クローズドソース)をめぐる議論の重要性について言及しました。アメリカのAI開発企業「アンソロピック(Anthropic)」が新たなAI技術の公開を見送る事例が起きる中、一部の巨大企業がAI技術を独占し、市場を支配してしまう可能性について強い懸念を示しています。
そのうえで、企業が自社の技術基盤を確立し、外部への依存を減らすためにも、特定の企業に依存しないオープンソースのAIモデルが今後さらに重要な役割を果たすとしています。
