アメリカの睡眠テック企業「エイトスリープ」は、ベッドの温度調整などを行う最新デバイスの小型モデルや、新たに1人用サイズを発売したと発表しました。従来モデルと比較して、温度調整の速度が20%向上したということです。
発表によりますと、新しいデバイスは本体の設置面積が50%縮小されたため、大半のベッドフレームに適合するとしています。また、搭載されているセンサーの数が9倍に増加しました。これにより、利用者が隣接して寝ている場合でも、それぞれの詳細な温度管理が可能になるということです。ペットや子どもが一緒にベッドにいる場合でも、そのデータを認識して除外する機能も備わっています。
最新デバイスは世界37か国以上で販売が開始されました。価格は、1人用サイズが1999ドル(約31万円)、標準サイズが2699ドル(約42万円)からとなっています。1人用サイズはツインベッドのほか、クイーンやキングサイズなどの片側のみでも使用可能です。また、既存の専用ブランケットや枕カバーなどと組み合わせて使用できるということです。
エイトスリープは新たな睡眠関連製品の開発にとどまらず、医療分野への参入も進めています。アメリカ国内において、同社のデバイスを睡眠時無呼吸症候群向けの医療機器として展開するため、FDA(アメリカ食品医薬品局)の承認取得を目指す方針です。
企業戦略としては、今年に入り暗号資産関連企業から5000万ドル(約77億5000万円)の資金調達を実施し、企業価値は15億ドル(約2325億円)と評価されました。過去1年間で中国やシンガポール、中東各国へ進出し、国際的な事業拡大を進めています。特に中国は、最も成長が著しい地域の1つになっているということです。
同社のマッテオ・フランチェスケッティ最高経営責任者(CEO)は、海外市場での売り上げが全体の30%以上を占めていると明らかにし、今後さらにアジアや中南米の他の地域へも進出する計画を示しました。
一方で、電子部品の供給不足についても注視しているとしています。フランチェスケッティCEOは「AI関連企業による部品需要の高まりを受け、市場の変化を感じています。これに対応するため、サプライチェーンの調整を行っています」と述べました。また、AI機能をユーザーに提供するため、デバイスがより高度な計算能力を必要とするようになっているとして、今後の部品供給の動向を警戒する姿勢を示しました。
