米国国土安全保障省は、イラン政府に支援されたハッカーが米国のネットワークに対して攻撃を行うことが予想されると発表しました。これは、米国とイスラエル、そしてイラン間の紛争が続いている中でのことです。
国家テロ警報システムの公報によれば、ハクティビストによる低レベルのサイバー攻撃が「可能性が高い」とされており、ハクティビストや政府関連のハッカーが米国のセキュリティが不十分なネットワークやインターネット接続デバイスを「日常的に標的にしている」ということです。
この公報は、米国とイスラエルによる一連の空爆がイランの核プログラムを狙った後に発表されました。これと同時に、Predatory Sparrowと呼ばれる親イスラエルのハッカーグループによる破壊的なサイバー攻撃が確認されました。このハッカーグループは、イランの主要な銀行の一つを攻撃し、同国最大の暗号通貨取引所が保有する数億円(数百万ドル)相当の暗号通貨を破壊しました。
イスラエルの初回の空爆の後、イラン政府はサイバー攻撃から防御するために国内のインターネットを遮断したと確認しました。
イランは、長期にわたる米国の政治家や政府高官を標的としたスパイ活動や、企業や技術企業からデータを盗むための破壊的なサイバー攻撃を行う攻撃的なサイバー能力で知られています。これらの攻撃は、既知の脆弱性や盗まれたパスワードを利用して行われることが多いということです。