アメリカ・サンフランシスコに拠点を置き、専用レーンを走行する自動運転車両を開発するスタートアップ企業「グライドウェイズ(Glydways)」は、新たな資金調達ラウンドで1億7000万ドル(約263億5000万円)を調達したと発表しました。
今回の資金調達は、日本のスズキ、スペインの建設大手ACSグループ、そしてアメリカのベンチャーキャピタルであるコースラ・ベンチャーズが共同で主導しました。また、既存の投資家である三井化学やゲイツ・フロンティアに加え、新たに大林組も出資に参加したということです。
さらに、アメリカのブルームバーグ通信の報道によりますと、同社は現在、追加で2億5000万ドル(約387億5000万円)の資金調達に向けて協議を進めているということです。これが実現すれば、企業の評価額は10億ドル(約1550億円)を超える見通しだとしています。
グライドウェイズは2016年に設立され、都市部に設けた幅2メートルの専用レーンを走行する個人向けの自動運転ポッドを開発しています。同社によりますと、このシステムは1レーンあたり1時間に最大1万人の輸送が可能であり、従来の鉄道と比較してインフラ整備にかかる費用を最大90%削減できるとしています。
同社は今年、アメリカのアトランタとニューヨーク、そしてアラブ首長国連邦(UAE)の3か所で実証実験を開始する方針です。その後、2027年には大規模な商用運行を開始することを目指しています。
この独自の交通システムは、対話型AIを手がける「オープンAI」の創業者、サム・アルトマン氏など、有力な投資家からの支持を集めています。同社の取締役に名を連ねる投資家のビノッド・コースラ氏は、「ロボタクシーではなく、グライドウェイズのシステムこそが都市交通にとってより優れた解決策である」と指摘しています。そのうえで、このシステムが今後25年以内に、都市部を走る自動車の大半を置き換える可能性があるという見方を示しています。
