アンドリーセン・ホロウィッツが支援するスタートアップ、Codiは、AIを活用したオフィス管理プラットフォームを発表しました。Codiは2018年に設立され、当初は企業が柔軟なオフィススペースを見つけるためのマーケットプレイスとして運営されていました。近年のAIの進歩により、オフィス管理の自動化が可能になったとしています。
CodiのCEOであるクリステル・ロホー氏は、「以前のCodiは、Codiを通じてスペースを取得する必要がありましたが、現在はどのオフィスを借りても、オフィスの物流を自動化できます」と述べています。
この新しいAIオフィス管理製品は、5月にベータ版がリリースされ、火曜日に正式に開始されました。Codiは2022年にアンドリーセン・ホロウィッツ主導で1600万ドル(約24億8000万円)のシリーズA資金を調達し、これまでに2300万ドル(約35億6500万円)を調達しています。
アメリカの企業ではオフィス復帰が進んでおり、ロホー氏は「オフィス管理は非常に手作業であり、問題が多い」と述べています。オフィス運営には年間少なくとも8万ドル(約1240万円)の管理費がかかるということです。
パンデミック後、オフィスマネージャーの役割も変化しており、リモートやハイブリッド勤務が進む中で、この役職が空席になることも多いといいます。ロホー氏は、CodiのAIを過去数年間で蓄積したデータと専門知識で訓練し、ベンダーをAIシステムに組み込むことで、オフィスの必要に応じた調整が可能になったとしています。
この新プラットフォームは、年間数百時間の管理業務を削減できると見込まれています。Codiは月額管理料を徴収しており、これはオフィスマネージャーやパートタイムの管理者のコストの一部に過ぎないとしています。
Codiの顧客の多くがAIプラットフォームに移行しており、ベータ版だけでTaskRabbitやNorthbeamなど40社が新たに契約したということです。ロホー氏は、Codiの競合として従来の管理会社やEnvoyのような職場体験プラットフォームを挙げていますが、Codiはスタッフがベンダーを選定し、調整する必要がない自律的な実行を可能にするとしています。
Codiは、オフィスが自動運転車のように自ら運営できる未来を構築しているとし、物理的なスペースの管理負担を完全に取り除き、人材が職場文化や成長に集中できるようにする方針です。
