Amazon Web Servicesは、医療機関向けAIエージェントプラットフォーム「Amazon Connect Health」を発表しました。このプラットフォームは、予約スケジュール管理や文書作成、患者確認などの反復的な管理業務を自動化することを目的としています。
Amazon Connect HealthはHIPAA適格であり、電子健康記録(EHR)ソフトウェアと接続します。現在、EHRソフトウェアプロバイダーやデータ統合業者、患者エンゲージメント企業と提携しているということです。
この動きは、AWSが5兆ドル(約775兆円)規模の米国医療業界における存在感を拡大しようとする中でのもので、同社は2018年にAmazon Comprehend Medicalを、2021年にAmazon HealthLakeを、2022年にHealthOmicsをそれぞれ発表してきました。
今回の発表は、AIエージェントを採用した規制準拠のプラットフォームとしては初の主要製品提供となります。Amazon Connect Healthは既存の医療ソフトウェアと連携し、医療提供者の管理業務をサポートします。
現在、患者確認や環境文書作成を提供しており、予約スケジュール管理や患者インサイトはプレビュー段階です。医療コーディングなどの機能は今後提供予定としています。
ソフトウェアの利用料金は、月額99ドル(約1万5,000円)で、月600件までの利用が可能です。AWSによれば、多くのプライマリケア医は月に最大300件の患者を担当しているということです。
AWSの広報担当者は、追加情報についてのTechCrunchの問い合わせに即座には応じませんでした。
クラウド事業以外でも、Amazonは近年医療分野に大きく進出しています。2018年にはオンライン薬局PillPackを約10億ドル(約1,550億円)で、2022年にはプライマリケア企業One Medicalを39億ドル(約6,045億円)で買収しました。
AIを利用して医療業界の管理負担を軽減することは、Amazon Connect Healthの焦点であり、以前からスタートアップ企業の注目を集めていました。例えば、2017年に設立されたRegardは、AIを利用して医師のメモを自動化し、患者データを解析することで管理負担を軽減しています。
大手AI企業もこの分野に急速に参入しています。今年1月にはOpenAIがChatGPT Healthを発表し、Anthropicも医療向け製品「Claude for Healthcare」を発表しました。これらの製品は、HIPAA準拠の製品と連携して医療専門家をサポートする方針です。
