フランスのライドシェア企業BlaBlaCarは、インド市場が同社にとって世界最大の市場となったと発表しました。インドでは、今年の利用者数が2,000万人に達する見込みで、前年からほぼ50%増加する見通しです。これにより、ブラジルやフランスを上回ることになります。
BlaBlaCarは2017年にインドから撤退していましたが、最近の成長は驚くべきものです。この成長は、主に口コミや携帯インターネットの普及、デジタル決済の増加、そしてインドの中産階級による自動車所有の増加によって支えられています。
インド政府が支援する統一決済インターフェース(UPI)システムは、9月だけで約19.6億件の取引を処理し、金額にして約24.9兆ルピー(約44兆円)に達しました。また、自動車販売も増加しており、2024年には473万台に達する見込みです。
BlaBlaCarの共同創業者兼最高経営責任者のニコラ・ブルッソン氏は、インドの市場について「重心が西ヨーロッパから日本やトルコ、そしてインドへと移りつつある」と述べています。
同社は、インドでの収益化はまだ考えておらず、利用者数の増加に注力する方針です。しかし、今年末か来年初めにはインドに現地オフィスを設置し、最初の採用を行う予定です。
インドのユーザーの約70%は18歳から34歳で、約95%がモバイルアプリを通じて活動しています。約半数の乗車は主要な都市間ルートで行われていますが、残りは地方都市でも増加しています。
BlaBlaCarは、インドの利用者に合わせた機能を導入し、アプリの利便性を高めています。例えば、「ミーティングポイントロジック」を導入し、ドライバーと乗客が合流しやすくしました。これにより、インドのインフラに適した形での乗車が可能になっています。
同社は、今後もインド市場での成長を続ける意向を示しています。
