SRE.aiは、企業向けの複雑なDevOpsワークフローを実行できる自然言語AIエージェントを提供し、720万ドル(約11億円)の資金を調達したと発表しました。この資金調達は、Salesforce VenturesとCrane Venture Partnersが主導しました。
SRE.aiの共同創設者であるエドワード・アリー氏によると、同社はGoogle ResearchやDeepMindでの経験をもとに、より現代的なツールを提供するために2024年に設立されました。彼らは、Google以外の企業が直面するインフラストラクチャツールのギャップを埋めることを目指しています。
SRE.aiのCEO、ラジ・カディヤラ氏は、同社のAIエージェントがAWSやServiceNowなど複数のプラットフォームで動作することを強調しました。これにより、企業はメタデータのマージコンフリクトなどの問題を回避し、迅速に対応できるということです。
SRE.aiのツールは、ユーザーの統合に自動的に接続し、リリースパイプラインやインサイトダッシュボード、データモニタリングなど、ユーザーのニーズに応じてカスタマイズ可能です。バックグラウンドで監視するエージェントがセキュリティリスクなどの問題を指摘し、解決策を提案するということです。
カディヤラ氏は、資金調達プロセスについて「高い確信を持っていた」と述べ、資金調達ラウンドが過剰に応募されたことを明らかにしました。新たに調達した資金は、AIエンジニアやSalesforceの専門家を雇用するために活用される方針です。
また、SRE.aiはY Combinatorの2024年秋のコホートに参加し、主要な投資家と出会う機会を得たとしています。彼らは、顧客を支援するためのチームの拡充とプラットフォームの新機能の拡張に向けて、早期の進展を見ているとしています。