X社は、ユーザープロフィールに新たな機能「アカウント情報」を導入し始めたと発表しました。この機能では、アカウントの所在地、ユーザー名の変更回数、アカウント作成日、アプリのダウンロード方法などの情報が表示されるということです。この新情報は、AI時代におけるボットが人間のふりをする問題を減少させることを目的としているとしています。
X社のこの機能に関する計画は10月に初めて発表され、製品責任者のニキータ・ビア氏が、まず自身とX社の従業員のアカウントでこの情報を表示する実験を行うと述べていました。これにより、ユーザーはアカウントが本物かどうかを判断しやすくなるという考えです。
例えば、アカウントのプロフィールに「アメリカの州出身」と記載されているにもかかわらず、実際の所在地が海外である場合、そのアカウントが別の意図を持っていると疑われるかもしれません。
先週末、ビア氏は、あるユーザーがイーロン・マスク氏にアカウントの所在地情報の表示を求めた投稿に対して「72時間ください」と答えました。その後、この機能が利用可能になったユーザーが増えているということです。
ウェブやXのモバイルアプリでアカウント情報を確認するには、プロフィールの「参加日」をクリックします。そこから、参加日、所在地、ユーザー名の変更履歴、Xへの接続方法(例:米国App StoreやGoogle Play経由)などが表示されます。
ただし、現在のところ、他のユーザーのプロフィールではこの情報を確認できない場合があるとしています。X社は、ユーザーが情報の正確性を確認し、設定を調整する時間を与えるために、段階的に導入していると考えられます。
具体的には、X社はこの機能で国名を表示するか、地理的地域のみを表示するかをユーザーが調整できるようにしています。元々は、言論の自由に罰則がある地域でのオプションとして考えられていましたが、米国のユーザーでも国名か地域/大陸を選択できるようです(デフォルトは国名)。
この変更を行うには、Xアプリの「プライバシーと安全」設定内の「アカウント情報」設定にアクセスします。
また、アプリのコードを解析したところ、VPNを使用している場合に警告を表示する機能を開発中であることが判明しました。この機能が実際に導入されるかどうかは不明ですが、導入された場合、ユーザーの「国または地域が正確ではない」ことを示す可能性があります。
X社はこの機能の導入に関するコメントを拒否しましたが、ビア氏は最近の目撃例について冗談を交えながら言及し、機能が導入され始めたことを示しています。
なお、X社はこのような透明性を提供する最初のソーシャルネットワークではなく、Instagramも同様の「アカウント情報」機能を長らく提供しています。
