アメリカのスタートアップ企業「Noscroll(ノースクロール)」は、利用者に代わってSNSやニュースサイトを巡回し、重要な情報を要約して通知するAI(人工知能)ボットの提供を開始したと発表しました。インターネット上のネガティブな情報などを際限なく読み続けてしまう「ドゥームスクローリング」を防ぐねらいがあるということです。
このサービスは、NFT(非代替性トークン)の取引所である「OpenSea」の元最高技術責任者(CTO)、ナダブ・ホランダー氏らが開発しました。同氏は、旧Twitterの「X」について、有益な情報が得られる一方で、精神的な負担が大きいと感じたことが開発のきっかけになったと説明しています。情報収集の効率化と利用者の負担軽減を両立させるサービスとして展開する方針です。
利用者は、指定された電話番号にテキストメッセージを送り、自身のXアカウントを連携させて使用します。AIは利用者の「いいね」やフォロー状況を分析するほか、自然言語での対話を通じて、関心のある話題や不要なトピックを学習します。独自のインフラ上で複数のAIモデルを稼働させており、ボットは独自のコミュニケーションスタイルを備えているということです。
情報源はXにとどまらず、各種ニュースサイトやブログ、インターネット掲示板、さらには学術論文や地方政治の情報まで多岐にわたります。利用者が指定した頻度で、記事のリンクとAIによる短い要約がまとめられたダイジェストが送信される仕組みです。利用者は、AIと対話してニュースについて質問することも可能です。また、重大なニュースが発生した際には、即座に通知する機能も備えているということです。
利用料金は月額9.99ドル(約1,500円)で、7日間の無料体験期間が設けられています。同社は今後、料金体系の見直しを検討する可能性があるとしています。
同社によりますと、IT業界のニュースだけでなく、アニメ業界の動向や京都の飲食店の開店情報など、特定の分野に特化した情報収集にも活用されているということです。また、求人情報の追跡や、報道関係者の情報収集など、専門的なニーズにも応えているとしています。
今後は、他のメッセージアプリへの対応も進めていく方針です。すでに投資家からの関心も集めており、同社は今後の事業展開について検討を進めているということです。
