企業の業務プロセスを文書化する支援を行ってきたScribeは、AIと自動化が実際に効果を発揮する場所を特定するプラットフォーム「Scribe Optimize」を展開するため、約116億円(7500万ドル)を調達し、評価額が約2015億円(13億ドル)に達したと発表しました。
この資金調達は全株式のシリーズCラウンドで、StepStoneが主導し、既存投資家のAmplify Partners、Redpoint Ventures、Tiger Global、Morado Ventures、New York Life Venturesが参加しました。Scribeの共同創設者でCEOのジェニファー・スミス氏は、5年前に設立された同社が以前のシリーズBラウンドで調達した約39億円(2500万ドル)の資金をほとんど使用していないと述べています。
Scribeは、AIと自動化が企業にどのように影響を与えるかを見極めるために、「Scribe Optimize」と関連製品の展開を加速する方針です。スミス氏は、企業がAIを採用する競争をしているが、多くの企業は「何を最初に自動化すべきか」という基本的な質問に答えられないと指摘しています。
Scribeは、2019年にスミス氏とCTOのアーロン・ポドルニー氏によって設立されました。現在の主力製品である「Scribe Capture」は、業務がどのように行われているかを自動的に文書化することを支援します。プロセスやワークフローが完了すると、ブラウザ拡張機能とデスクトップアプリを使用して、テキストやスクリーンショットと共にステップバイステップのガイドを生成します。
Scribeは、これまでに40,000以上のソフトウェアアプリケーションで1,000万以上のワークフローを文書化しており、フォーチュン500企業の94%のチームに利用されています。また、78,000の組織が有料顧客であり、ニューヨーク生命、T-Mobile、LinkedIn、HubSpot、Northern Trustのチームがそのユーザーです。
サンフランシスコに拠点を置くScribeは、アメリカに次ぐ市場としてイギリス、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパを挙げています。過去1年間で収益を2倍以上に増やし、評価額も前回のラウンドから5倍に増加したとしています。現在、120人の従業員を抱えており、今後12ヶ月でその数を倍増させる計画です。
