Instagramは、Threadsにおいてユーザーが自分のアルゴリズムを制御できるツールを開発中であると発表しました。この機能は、逆エンジニアのアレッサンドロ・パルッツィ氏によって開発中に発見され、Instagramもこれを確認しました。現在、この機能は社内プロトタイプであり、ユーザーへのテストは行われていないということです。
この機能に関連するInstagramアカウントは@threads.algoであり、Metaのエンジニア数人がフォローしています。パルッツィ氏の発見によれば、Threadsのユーザーは特定のアカウントをタグ付けすることで、フィードに表示される内容を調整できると説明されています。
このアイデアは、イーロン・マスク氏がXで導入予定としたものに類似しています。マスク氏は、ユーザーがXのAIチャットボット「Grok」をタグ付けすることで、フィードをリアルタイムで調整できるようになると示唆しました。
Threadsにおけるこのアルゴリズム設定機能は、InstagramがメインアプリをReelsや推薦機能に重点を置く形で刷新する取り組みの一環です。Instagramは水曜日に、ユーザーがフィードに表示されるトピックをより直接的に選択できるようにする方針を発表しました。
これは、Instagramがユーザーの体験を設定可能にするための初めての試みではありません。2022年には代替フィード「Following」と「Favorites」を導入し、2023年にはThreadsで「For You」フィードと「Following」フィードの切り替えが可能になりました。
これらの変更は、プラットフォームのアルゴリズムが若者に与える影響について議会の審議が続く中で行われています。この懸念は、ユーザーがアルゴリズムやモデレーションオプションを選べるBlueskyのような新しいソーシャルネットワークの創設にも影響を与えています。
Instagramのアダム・モッセリ氏は水曜日に、ユーザーがフィードの上部にあるボタンをクリックして、見たいトピックを選択したり、見たくないトピックを入力したりできるインターフェースを紹介しました。この機能により、アルゴリズムがユーザーの気分や興味の変化により適応できるようになるとしています。
Threadsは、特にニュースや大きなイベントが発生したときに投稿や返信が迅速に行われるという異なるアプリ体験を提供します。そのため、アルゴリズムを調整するたびに設定を変更するよりも、リアルタイムで「アルゴリズムをタグ付け」するインターフェースがより効果的であると考えられます。
Instagramは、アルゴリズム設定機能が一般に公開される時期や詳細については明らかにしていません。