YouTubeは、ブランド契約やYouTubeショッピングプログラムを通じてクリエイターの収益を向上させる新たな方法を発表しました。クリエイターは、コンテンツ内で商品を紹介しタグ付けすることで収益を得ることができます。特に注目すべきは、YouTubeが長編動画内でブランドスポンサーシップを交換可能にするということです。
また、YouTubeは自動タイムスタンプ機能や、動画内で言及された商品の自動タグ付け機能を導入します。ショート動画に関しては、ブランドのウェブサイトへのリンクを追加できる新機能が導入されるということです。
この新しい柔軟なブランドスポンサーシップのアプローチにより、クリエイターは長編動画内の交換可能なスロットに直接ブランドセグメントを挿入することが可能になります。ブランドとの契約が終了した場合、クリエイターはそのスポンサーシップを動画から削除し、別のブランドにスロットを再販売することができます。
この機能は来年初めに少数のクリエイターを対象にテストを開始する予定です。
さらに、AIを活用したシステムを用いて、商品が言及された最適な瞬間を特定し、その時点で自動的に商品タグを表示する方針です。これにより、視聴者の関心が最も高まる瞬間を捉えることができるとしています。また、今年後半には、クリエイターの動画内で言及されたすべての対象商品を自動的に識別しタグ付けする機能のテストを開始する予定です。
ショート動画のクリエイターに関しては、ブランド契約用に特化したリンクを追加することができるようになります。これにより、視聴者が商品を発見し購入するのが容易になり、クリエイターはブランドパートナーに対して視聴数や「いいね」数を超えた形での成果を示すことができるとしています。
YouTubeはまた、Google Ads内のクリエイターパートナーシップハブにおいて、ブランドに適したクリエイターを積極的に提案する機能を追加する方針です。
さらに、YouTubeショッピングプログラムをブラジルを含むより多くのクリエイターと市場に拡大し、米国ではNike、Etsy、Best Buy、SharkNinja、Michaels、Michael Kors、韓国ではOlive Young、ZigZagなどの商人を追加するということです。
YouTubeは、2025年7月時点でプログラムに参加するクリエイターが50万人を超え、総商品販売額(GMV)が前年比で5倍に成長したと発表しました。また、過去4年間でクリエイター、アーティスト、メディア企業に1,000億ドル(約15兆5,000億円)以上を支払ったということです。
