アメリカのIT大手アマゾンは、スウェーデンの新興企業「アインライド(Einride)」と提携し、自社の物流ネットワークに75台の大型電気自動車(EV)トラックを導入すると発表しました。また、アメリカ国内の5か所に充電インフラを整備するということです。
今回の提携では、アマゾンが自らトラックを購入・運行するわけではありません。アインライドが車両を所有し、独自のAIソフトウェアを用いて管理を行う方針です。これらのトラックは、アマゾンがトラック運転手向けに提供している配車アプリ「リレー(Relay)」の登録ドライバーが利用できるということです。
アインライドのルーズベ・シャルリCEOは声明を出し、「世界で最も高度な物流ネットワークに当社のシステムを導入することは、技術と戦略の正当性を示す強力な裏付けになる」としています。さらに、事業の成長を加速させるとともに、業界をリードする専門知識を構築していく考えを示しました。
アインライドは現在、ヨーロッパや北米などで約200台の大型EVトラックを運行し、大手飲料メーカーなどに提供しています。また、運転席のない自動運転トラックの開発でも注目を集めていますが、今回のアマゾンとの契約に自動運転車両は含まれていないということです。
同社は現在、買収目的会社との合併手続きの最終段階にあり、近く株式を公開する見通しとなっています。
一方、時価総額が2兆7000億ドル(約418兆5000億円)に上るアマゾンにとっても、今回の提携は環境対策の観点から重要な意味を持ちます。同社は2040年までに事業全体の温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標を掲げています。
アマゾンの広報担当者は、「大型トラックの電動化は、輸送ネットワークの脱炭素化において最も困難な課題の一つであり、今回の導入は重要な前進だ」と述べています。そのうえで、アインライドとの協力を通じて実際の運行から知見を得ていく方針を示しました。
