アメリカの自動車市場に関する最新の調査結果がまとまり、新車のEV=電気自動車の販売が落ち込む一方で、中古EVの販売が好調に推移していると発表されました。ガソリン価格の高騰に加え、リース契約の満了に伴う中古車市場への供給増加が背景にあるということです。
アメリカの自動車調査会社「コックス・オートモーティブ」によりますと、今年第1四半期における新車EVの販売台数は、前の年の同じ時期と比べて約28%減少しました。これは、トランプ政権が最大7500ドル(約116万円)の消費者向け税額控除を廃止したことが大きく影響しているとしています。
これとは対照的に、中古EVの販売は増加傾向にあります。同社の報告によりますと、第1四半期の中古EV販売台数は、前の年の同じ時期と比べて12%増加しました。また、前の四半期(第4四半期)と比較しても17%増加しており、短期間でも販売の勢いが増しているということです。
この販売好調の背景には、複数の要因が挙げられています。1ガロンあたり4ドル(約620円)を超えるガソリン価格の高騰が、消費者のEVへの関心を高めています。さらに、イギリスの経済紙「フィナンシャル・タイムズ」は、手頃な価格の選択肢を求める消費者にとって、リース契約が満了した車両の増加が大きな後押しになっていると報じています。2020年代初頭に普及したEVのリース契約が次々と満了を迎え、数十万台規模の中古EVが市場に流入しているということです。
同紙によりますと、リース満了に伴い中古車市場に流通する車両のうち、EVが占める割合は、第1四半期の7.7%から、今年末までには15%へと倍増する見通しだとしています。
こうした供給の増加により、中古EVの価格は下落傾向にあり、販売をさらに押し上げています。その結果、ガソリン車とほぼ同等の価格帯にまで値下がりしているということです。コックス・オートモーティブによりますと、中古EVの平均価格は3万4821ドル(約540万円)となっており、同等のガソリン車の平均価格である3万3487ドル(約519万円)に近づいているとしています。
