インドのスタートアップ、Rocket.newは、AIを活用したアプリ開発プラットフォームを提供しており、Salesforce Venturesが主導する資金調達ラウンドで約15億円(1ドル=155円換算)を調達したと発表しました。この資金調達にはAccelとTogether Fundも参加しており、Rocket.newが6月にベータ版をリリースしてからわずか3か月後のことです。
Rocket.newは、自然言語のプロンプトから完全なプロダクションレディのアプリを構築できるプラットフォームを提供しており、LovableやCursor、Boltといった競合に対抗することを目指しています。
スタートアップは、180か国で40万人以上のユーザーを持ち、そのうち1万人以上が有料会員となっています。年間4億5千万円の収益を達成しており、今年末までに20億円から25億円、来年6月までに60億円から70億円に拡大することを目指しているということです。
Rocket.newはインドのスーラトに拠点を置いており、共同創業者のヴィシャル・ヴィラニ氏は、ラーフル・シンガラ氏とディーパク・ダナク氏と共にこのスタートアップを立ち上げました。以前の事業であるDhiWiseからの転換を示しています。
ヴィラニ氏は、「私たちは、初日だけでなく2日目の問題を解決することに焦点を当てた初のバイブソリューションプラットフォームを構築しています」と述べています。
この16週間のスタートアップは、アプリやウェブサイトの構築に加え、競争調査や製品開発を行う包括的なエージェンティックシステムを目指しており、プロダクトマネージャーの必要性を排除する方針です。
現在のモデルは、Anthropic、OpenAI、GoogleのGeminiといった大規模言語モデルをRocket.new独自のディープラーニングシステムと組み合わせており、DhiWiseからの独自データセットで訓練されています。
Rocket.newは、無料トライアルを提供しており、100万トークンまで利用可能です。その後は月額25ドル(約3900円)からのサブスクリプションで500万トークンが利用できるということです。
アメリカ市場が最大の収益源で、全体の26%を占め、次いでヨーロッパが15-20%、インドが10%となっています。アメリカのユーザーにより良いサービスを提供するため、カリフォルニア州パロアルトに本社を設立する予定です。
新たな資金で、マーケット戦略の強化、主要市場での存在感の深化、独自モデルと研究開発の加速を図る方針です。
Rocket.newは現在、スーラトを拠点に58名のチームを持ち、成長をサポートするために今後12か月でエンジニアリングとプロダクトスタッフを倍増する計画です。