インドのスタートアップ企業Truemedsは、ジェネリック医薬品の戦略に基づき、約8500万ドル(約131億7500万円)の資金調達を行ったと発表しました。この資金調達は、Accelが主導し、Peak XV Partnersが参加しました。既存の投資家であるWestBridge CapitalとInfoEdge Venturesも参加したということです。
Truemedsの企業価値は、今回の資金調達により約400億円(約620億円)に達しました。これは、2年前の110億円(約170億5000万円)から大幅に増加したものです。
2019年に設立されたTruemedsは、インドのオンライン薬局市場において、ジェネリック医薬品に特化した戦略をとっています。これにより、患者に対してより低価格の医薬品を提供することが可能となり、年間売上高は66%増加し、昨年度は約57億円(約88億3500万円)に達したということです。
Truemedsは、毎月約50万人の顧客にサービスを提供し、これまでに300万人の顧客を獲得しています。また、インド国内の2万以上の郵便番号地域をカバーしており、顧客の75%以上が地方都市からの利用者であるとしています。
同社は、ジェネリック医薬品の推奨を通じて、顧客に最大47%の医薬品コスト削減を提供していると述べています。Truemedsは、製薬会社との深い調達関係を活用し、需要予測を行うことで効率的な生産計画を支援しています。
今後の計画として、TruemedsはAI技術を活用したカスタマイズされた顧客対応システムの開発を進める方針です。また、バンガロールに新オフィスを開設し、資本の少なくとも20%をエンジニアリングと製品開発に充てる予定です。
さらに、Truemedsは診断分野にも進出し、全国規模の病理検査ラボと提携して、地方都市での検査サービスを試験的に開始する計画です。今後12ヶ月で、フルフィルメントセンターの数を300%増やす方針です。
これまでにTruemedsは、5000万ドル(約77億5000万円)の資金を調達しており、そのうち30-35%がまだ残っているとしています。現在、Truemedsは2800人の従業員を抱えており、そのうち250人がムンバイオフィスに勤務しています。