ウェイモは、来年ダラスでロボタクシーサービスを開始する計画を発表しました。これは、アルファベット傘下の同社が商業展開を進める中で、ロサンゼルスやサンフランシスコに続く新たな都市となります。
今回、ウェイモはアビス・バジェット・グループと提携し、全電動自動運転車ジャガーI-Paceの車両管理を行います。アビスは、車両の充電やメンテナンスを含む一般的なデポ運営を担当します。利用者はウェイモのアプリを通じてロボタクシーを呼び出すことができるということです。
ウェイモはこれまでにも、オースティンやアトランタでのウーバー、フェニックスでのムーブなど、他の企業と提携してきましたが、アビスは初めてのレンタカー会社として車両管理を支援します。この提携は今後、他の都市にも拡大する方針です。
ウェイモの広報担当者クリス・ボネリ氏は、アビスが新市場への技術展開を迅速かつコスト効率よく行う上で大きな役割を果たすと述べています。また、ウェイモとアビス・バジェット・グループは、今後さらに多くの都市に展開していく意向です。
ウェイモの動向を注視している人々にとって、ダラスでの発表は驚きではないかもしれません。今年初め、ウェイモはダラスへの「ロードトリップ」を行い、センサーを搭載した車両で市内をマッピングし、初期のテストを実施しました。それ以来、ウェイモは人間の安全運転手を配置した状態で公道でのテストを開始しています。これまでの他の都市と同様、技術がダラスの街でさらに検証された段階で、完全自動運転のテストに移行する予定です。
ボネリ氏は、正確な開始日や初期のロボタクシー車両数については明らかにしませんでしたが、アビスと共に車両数を数百台に拡大していく予定だとしています。
アビス・バジェット・グループのCEOブライアン・チョイ氏は、この提携がレンタカー会社から、より広範なモビリティエコシステムへのフリート管理、インフラ、運営の主要な提供者へと進化する上での「重要なマイルストーン」であると述べています。
現在、ウェイモはオースティン、アトランタ、ロサンゼルス、フェニックス、サンフランシスコ湾岸地域を含む5都市で商業運行を行っています。来年にはワシントンD.C.やマイアミでの商業ロボタクシーサービスの開始を予定しています。