教育ITプラットフォームを展開する企業「Imagi」は、小中高校生向けのAIプログラミング教育を支援するため、450万ドル(約6億9750万円)の資金調達を実施したと発表しました。
同社は2018年に設立され、教員や児童・生徒向けにプログラミングやコンピューターの基礎スキル、およびAIリテラシーを学ぶためのツールを提供しています。今回の初期段階の資金調達(シードラウンド)には、複数の投資ファンドのほか、著名アーティストのウィル・アイ・アム氏などが参加したということです。
同社は昨年11月、自然言語などの直感的な指示でプログラミングを行うツール「Lovable」との提携を発表しました。これにより、教員が独自の教材を作成できるほか、児童や生徒が安全な環境下でAIを用いたプログラミングを学べる仕組みを構築しています。また、オープンAI社から100万ドル(約1億5500万円)相当の無償利用枠の提供を受けており、学校現場での無料トライアルなどを継続する方針です。
実際の活用例として、教員が自身の教材をクラス内の15の言語に翻訳するアプリを開発したケースや、生徒が自身のビジネスを宣伝し、予約を受け付けるウェブサイトを構築したケースなどが報告されているということです。
教育現場におけるAIの活用方法が議論される中、同社は安全性の確保に注力しています。プラットフォーム上で入力・生成されるデータはすべて監視され、不適切な内容は生徒に届く前に削除される仕組みとなっています。また、アメリカやヨーロッパの各種プライバシー保護法に厳格に準拠しており、生徒のデータがAIの学習に利用されることはないとしています。さらに、教員が自信を持って指導できるよう、AIやプログラミングツールの使い方に関する研修も提供しているということです。
同社の共同創業者であるドラ・パルフィ氏は、「子どもたちがAIを単に消費するのではなく、AIを使って何かを作り出す方法を教える必要がある」と述べています。将来の雇用市場への影響を見据え、家庭でAIに触れる機会のない子どもたちにとって、学校が最新技術を学ぶ最適な場所になるとしています。
Imagiのサービスはこれまでに世界140か国、70万人以上の生徒に利用されています。今回調達した資金を活用して、新たな学校への導入拡大や人材採用を進めるほか、来月には新しいプラットフォームを立ち上げる計画だということです。
