アメリカの新興EV(電気自動車)メーカー「リヴィアン」から昨年独立した小型モビリティ開発のスタートアップ企業「Also(オルソ)」は、新たに1億5000万ドル(約232億5000万円)の資金調達を実施したと発表しました。同社は今後、電動アシスト自転車や商用四輪車にとどまらず、自動運転の配送車両へと事業を拡大する方針です。
今回の資金調達は、投資会社のプリズム・キャピタルが主導し、既存の投資家であるエクリプスやグリーンオークスなども参加しました。これにより、設立から2年足らずで同社の資金調達総額は4億5500万ドル(約705億2500万円)に達したということです。
調達した新たな資金は、自動運転技術の開発を加速させるほか、複数の自動運転車両の開発を同時並行で進めるために充てられるとしています。将来的に開発される車両には、一般向けの電動アシスト自転車や商用配送車向けに開発されたものと同じ電気システムが採用される方針です。
プリズム・キャピタルの共同創業者であるジェイ・パーク氏は、リヴィアンの初期段階に投資したのと同じ理由で同社を支援していると述べています。パーク氏は、「優れたデザインと垂直統合された電動トラックなどの可能性を評価してリヴィアンを支援しましたが、同社は同じアプローチをより小型の車両に応用しています」としています。
同社は数か月前にも、グリーンオークスが主導し、アメリカの料理宅配大手ドアダッシュなどが参加するラウンドで2億ドル(約310億円)を調達したばかりです。この際、ドアダッシュとは自動運転の配送車両の開発と導入に向けた複数年の業務提携を結んでいます。
現在は自動運転技術に注力していますが、もともとはリヴィアンの社内プロジェクトとして始まりました。アップルやグーグル、テスラなどの出身者を集めたチームが独立し、昨年、1億5000万ドル(約232億5000万円)の資金を得てスタートアップ企業として発足した経緯があります。
独立した企業であるものの、現在もリヴィアンが少数の株式を保有し、リヴィアンのR・J・スカリンジCEOが取締役に名を連ねるなど、深い関係を保っています。事業拡大にあたっては、リヴィアンの技術や販売網、規模の経済を活用していく方針を示しています。
同社は昨年10月、最初の製品として4500ドル(約69万7000円)の二輪車「TM-B」と、アマゾン向けを含む2種類の四輪車を発表しました。
電動アシスト自転車の顧客への納車は数か月にわたり遅延していましたが、初期モデルの出荷が現在始まっているということです。また、高性能モデルおよび通常モデルの予約受け付けも開始しており、秋にはこれらのモデルの納車も始めるとしています。
