カナダ政府とアメリカ連邦捜査局(FBI)は、中国支援のハッキンググループ「ソルトタイフーン」によるカナダ国内の通信企業を狙った悪意のある活動を確認したと発表しました。
両者は金曜日遅くに共同勧告を発表し、少なくとも1つのカナダの通信企業が今年2月中旬に侵害され、ハッカーがシスコ製の3つのルーターを操作し、ネットワークからの隠密なトラフィック収集を可能にしたとしています。
さらに、ソルトタイフーンの標的は通信分野にとどまらず、より広範囲にわたるという調査結果も示されています。
ソルトタイフーンは2024年後半から活動しており、これまでにアメリカの電話会社やインターネットプロバイダー、最近ではデータセンターホストを標的にしてきたとされています。これは、アメリカ政府高官の情報収集を目的とした広範なスパイ活動の一環であり、中国が2027年までに台湾への侵攻を準備していると考えられる複数のハッキンググループの一つです。
カナダとFBIの共同勧告は、ハッカーが今後2年間にわたりカナダの組織を狙い続ける「ほぼ確実性がある」としています。