アメリカのIT大手セールスフォースの元共同最高経営責任者(CEO)であるブレット・テイラー氏が設立した人工知能(AI)関連のスタートアップ企業「シエラ」は、フランスのAI企業「フラグメント」を買収したと発表しました。
フラグメントは、企業がAIを業務プロセスに組み込むための支援を行っている企業です。アメリカの有力投資ファンドからの支援を受けており、創業初期の資金調達で約200万ドル(約3億1000万円)を調達したと推計されています。今回の買収に伴い、フラグメントの共同創業者であるオリビエ・モワンドロ氏とギヨーム・ジャンテイユ氏の2人はシエラに合流するということです。
シエラによる企業買収が公表されるのは、今回で3件目となります。同社は今年3月下旬にも、日本を拠点とする企業向けAIソリューション会社の「オペラ・テック」と、音声エージェント開発を手がける「レセプティブAI」の買収を発表していました。シエラは、今回の買収を通じてフランスにおけるAIエージェントの開発体制を強化する方針です。なお、買収の具体的な金額などの条件は明らかにされていません。
シエラは、現在「オープンAI」の会長も務めるテイラー氏が、2023年初めにセールスフォースを退社した後、グーグル出身のクレイ・ベイバー氏とともに共同で設立した企業です。これまでに有力ベンチャーキャピタルなどから総額6億3000万ドル(約976億5000万円)以上の資金を調達しており、企業の評価額は100億ドル(約1兆5500億円)に上るということです。同社は顧客対応を自動化するAIエージェントの開発に注力しており、独自の技術力を高めて事業拡大を目指すとしています。
