アメリカの新興企業が、スマートフォンの端末内に保存された写真や動画を、AI=人工知能を活用してSNS向けの短い動画に自動で編集する新しいiOS向けアプリ「Reelful(リールフル)」を公開したと発表しました。動画編集の専門的な知識や時間を必要とせず、手軽にコンテンツを制作できるということです。
このアプリは、TikTokやInstagramのリール機能などに適した動画を自動で作成するものです。開発したのは、アメリカのSNS大手で機械学習のエンジニアを務めたケイト・デイネカ氏です。現在は、有力なベンチャーキャピタルが支援するプログラムに参加し、事業を展開しています。
デイネカ氏によりますと、動画編集には多くの時間がかかるため、特に多忙な起業家やビジネスオーナーにとって情報発信の負担になっているということです。そのため、動画の選択や効果音の追加、音声の録音などの作業をAIが自動で行うシステムを構築したとしています。
利用者は、作成したい動画のテーマを文章で入力し、自身の声を30秒間録音して音声の複製データを生成します。その後、端末内の写真や動画を選択すると、AIが動画の構成や台本の作成、音声の追加、字幕や音楽の編集までを自動で行うということです。
さらに、静止画をAIで動的な映像に変換する機能も備えています。例えば、果物を切っている写真を選択すると、実際に切っているような短い動画が生成されます。なお、AIによって生成された動画には、AIで作成されたことを示す透かしが入るということです。動画の完成後も、アプリ内のチャット機能を使って、音楽の変更や台本の修正などの追加編集が可能です。
アプリの利用料金は、動画5本で15ドル(約2,300円)、15本で43ドル(約6,700円)、33本で90ドル(約1万4,000円)の買い切り型のほか、月額定額制のプランも用意されています。月額定額制では、月に10本の動画を作成できるプランが25ドル(約3,900円)、25本が50ドル(約7,800円)、60本が100ドル(約1万5,500円)となっています。
現在はiOS向けのみの提供となっていますが、今後はAndroid向けやウェブブラウザ版も展開していく方針です。AIを活用したコンテンツ制作の自動化が進む中、新たな動画編集の手段として利用の拡大を目指すとしています。
