スウェーデンのスタートアップ企業ラバブルは、設立からわずか8か月で年間収益が100億円(約155億円)を突破したと発表しました。ラバブルはAIを活用したウェブサイトとアプリビルダーの人気が急上昇していることを背景に、この成果を達成したということです。
ラバブルは現在、230万人以上のアクティブユーザーを有し、18万人の有料会員を抱えていると報告しています。従業員数は45人で、採用ページには14の求人が掲載されており、従業員一人当たりの収益率が高いことが注目されています。
ラバブルの収益の大部分はサブスクリプションによるものであるとされていますが、同社は売上を最優先する方針ではないということです。今年6月にARRが75億円(約116億円)に達したと発表した直後、CEOのアントン・オシカ氏は、チームプランのユーザーをより安価なプロプランに移行させた結果、1日で1.5億円(約2.3億円)のARRを失ったと述べています。
チームプランは現在、プロとカスタムエンタープライズの中間に位置するビジネスプランに置き換えられています。この新しいプランは、セルフサービス、シングルサインオン(SSO)、テンプレート、チーム全体に見えないプライベートプロジェクト、データ使用をトレーニングに利用しない選択肢など、ビジネス向けの機能を提供しています。
ラバブルはすでにクラーナやハブスポット、フォトルームといった大企業を顧客に持っていますが、企業向けのバイブコーディングにはまだ課題があるということです。この新しいプランは、中間的な利用ケースを見つけ、プロトタイピング以上の目的でツールを使用する企業を増やす助けになるとしています。
ラバブルによれば、これまでに1,000万以上のプロジェクトが作成されているということです。年間収益100億円を達成した企業は特にヨーロッパでは多くありませんが、AI関連の追い風により増加しているとしています。4月には、Nvidiaが支援するB2B AIビデオプラットフォームのシンセシアもこのマイルストーンを超えたということです。