アメリカのIT企業「スナップ」は、AR(拡張現実)対応のスマートグラスの開発を手がける子会社「スペック」が、半導体大手「クアルコム」と新たに提携し、年内に新型のウェアラブル端末を発売する準備を進めていると発表しました。
画像共有アプリ「スナップチャット」を運営する同社は、長年にわたり「スペクタクルズ」または「スペック」と呼ばれるスマートグラスのリリースを示唆してきました。今年に入り、この事業に特化した新会社を設立しています。一方で、今年2月には、スペック部門の責任者であったスコット・マイヤーズ上級副社長が、エヴァン・シュピーゲルCEOとの対立を理由に突然退社したと報じられていました。
今回発表されたクアルコムとの提携は、このプロジェクトが継続して進められていることを示すものです。発表によりますと、新型のスマートグラスには、ARおよびVR(仮想現実)デバイス向けに設計されたクアルコムの半導体「Snapdragon XR」プラットフォームが搭載されるということです。
両社は複数年にわたる戦略的合意の一環として、「デバイス上でのAI処理、最先端のグラフィックス、そして高度な複数ユーザー向けのデジタル体験」を共同で開発していく方針です。
スナップのシュピーゲルCEOは、「クアルコムとの協力は、スペックの将来に向けた強固な基盤を提供するものです。開発者や消費者に、可能性の限界を押し広げる高度な技術とパフォーマンスをもたらすでしょう」とコメントしています。
スナップによるスマートグラスの開発は10年以上に及びます。一般消費者向けのモデルが最後に発売されたのは2019年でした。2024年以降、同製品は開発者専用として提供されています。スナップは、正式な発売時にユーザーを引きつけるため、新たなプログラムの構築に向けた準備を開発者とともに進めているということです。
