アメリカのIT企業「スーパーヒューマン」は、AI(人工知能)によって作成された文章を検出するスタートアップ企業「GPTZero」を買収したと発表しました。
買収の具体的な条件や金額などは明らかにされていません。「GPTZero」の創業者であるエドワード・ティアン氏がアメリカの経済メディアに語ったところによりますと、同社の登録ユーザー数は1900万人を超えているということです。また、年間経常収益は3000万ドル(約46億5000万円)に上るとしています。
「GPTZero」は、ティアン氏がプリンストン大学の卒業論文のプロジェクトとして開発し、設立から3年が経過した企業です。ティアン氏がアメリカのITメディアに説明したところによりますと、2024年の時点で既に黒字化を達成していたということです。
高校時代からの友人であるティアン氏と共同創業者のアレックス・キュイ最高技術責任者は、これまでに複数の投資ファンドなどから、初期段階の資金調達で350万ドル(約5億4000万円)、2024年6月の追加調達で1000万ドル(約15億5000万円)の資金を集めました。創業からの累計調達額は1350万ドル(約20億9000万円)にとどまっていました。
スーパーヒューマンは、昨年、英文校正ツール大手の「グラマリー」がメールアプリを提供する旧スーパーヒューマンを買収し、現在の社名に変更して誕生した企業です。
同社のプラットフォームには、すでに独自のAI文章検出ツールが組み込まれています。グラマリーが開発したツールは、主に学生などのユーザーが自身の文章がAIによるものと判定されるかどうかを確認し、修正を支援することを目的としています。
一方、「GPTZero」は、AIによって大量に生成された質の低いコンテンツを検出し、人間を守ることを使命として事業を展開してきました。
スーパーヒューマンは、競合となるツールを買収した理由について、「2つのAI検出ツールを組み合わせることで、より高い効果が得られるためだ」と説明しており、今後は両社の技術を統合してサービスの精度向上を図る方針です。
