アメリカの通信大手「ティーモバイル」は、中国政府の支援を受けるハッカー集団による自社ネットワークへの侵入を防ぐため、通信ケーブルを物理的に切断して排除したと発表しました。これは、アメリカのメディアによる報道で明らかになったものです。
一連のサイバー攻撃は、中国政府の支援を受けるハッカー集団「ソルト・タイフーン」によって行われたということです。この集団は、顧客の通話記録やアメリカ政府高官、さらに当時の大統領候補者に関する情報の収集を目的としています。これまでに「AT&T」や「ベライゾン」などの通信大手を含む、数百の企業が標的になったとされています。
ティーモバイルは、不審な動きを早期に探知したことで、大規模な情報漏えいを免れたとしています。同社のサイバーセキュリティ担当チームは、数か月にわたってネットワーク内の調査を続けていました。その結果、別の通信会社のルーターを経由して、自社のシステムに異常なアクセスが行われていることを発見したということです。
侵入経路を特定した後、同社のサイバーセキュリティ部門の責任者であるジェフ・サイモン氏らは、ワシントン州にあるデータセンターに急行しました。そして、外部とつながるシステムのケーブルをはさみで物理的に切断し、ハッカーをネットワークから完全に排除したということです。
同社は、サイバー攻撃の脅威が高まる中、物理的な遮断という異例の措置をとることで、顧客データとシステムの保護を最優先する方針を示しています。現在、同社に対して詳細な事実関係の確認を求めているということです。
