テスラは、同社の車内に人が閉じ込められるリスクを減らすため、ドアハンドルの再設計に取り組んでいると発表しました。これは、アメリカ国家道路交通安全局(NHTSA)がテスラのドアハンドルに関する調査を開始した翌日のことです。先週、ブルームバーグの調査により、事故後に所有者や乗客が車内に閉じ込められる複数の事例が明らかになりました。
テスラのチーフデザイナーであるフランツ・フォン・ホルツハウゼン氏は、ドアハンドルの再設計を決定した時期については明言しませんでしたが、中国では安全性の懸念から完全に隠されたドアハンドルの使用を再考するよう自動車メーカーに促しているということです。ただし、中国のトップ規制当局は最終的な措置を取っていないとしています。
テスラのドアハンドルには、2つの主な問題があるとされています。1つは電子ロックを使用しており、車のバッテリーシステムから電力を受け取っていないと機能しない可能性があることです。もう1つは、テスラの車には手動ドアリリースが組み込まれていますが、それが見つけにくくアクセスしにくいという点です。
フォン・ホルツハウゼン氏は、「電子式と手動式を1つのボタンに組み合わせるアイデアは理にかなっていると思います。それが私たちの取り組んでいることです」と述べました。
NHTSAは火曜日に調査を開始しました。同機関は、テスラの所有者からドアハンドルの故障に関する9件の苦情を受け取ったとしています。そのうち4件では、所有者が「車両に再び入るために窓を壊さなければならなかった」と述べています。
テスラは、電子ドアロックが機能しない場合に外部電源を使用して作動させる方法を所有者マニュアルに記載していますが、NHTSAによると、同機関に連絡した所有者の誰も低電圧バッテリー警告を見たことがないと報告しており、問題の原因を知ることができなかった可能性が高いということです。