大規模なデータ窃取などで知られるサイバー犯罪グループ「シャイニーハンターズ」が、アメリカのFBI=連邦捜査局のシステムに不正アクセスし、多数の捜査員や採用応募者の個人データを盗み出したと主張していることがわかりました。
アメリカのIT専門メディアなどによりますと、このグループはダークウェブ上の自身のサイトで、「ほぼすべてのFBI捜査員と、採用に応募した個人の機密データを盗み出した」とする声明を発表しました。アメリカの独立系メディアが、盗まれたとされる捜査員やその配偶者の名前、住所、電話番号のサンプルを入手し、公的な記録と照合した結果、データの一部が本物であることを確認したということです。
グループ側は、今回のサイバー攻撃について「金銭的な動機ではない」としています。そのうえで、グループに関する虚偽の主張が含まれているとして、FBIが公開した報告書を削除するよう要求しているということです。
報道によりますと、グループはまず、人事や採用担当者が応募者の個人情報を管理するために使用するサーバーに侵入しました。その後、捜査員や応募者のデータが保存されている政府向けのクラウドシステムに不正アクセスしたとみられています。
グループはテラバイト規模のデータを取得したとしていますが、FBIが要求に応じなかった場合にデータをどう扱うかについては明らかにしていません。専門家は、盗まれた情報が海外の諜報機関などに渡った場合、捜査員やその家族が脅迫を受け、外国政府への協力を強いられるおそれがあり、防諜上の重大な脅威になる可能性があると指摘しています。
現在、FBIの採用情報サイトは改ざんされたと報じられており、「メンテナンスのため一時停止中」と表示されています。また、特別捜査官の応募専用ポータルサイトも利用できない状態になっているということです。FBIはこの件に関するコメントの求めに応じていません。
FBIのシステムに対する不正アクセスが判明したのは、今年に入って2回目です。前回は、リアルタイムの通信傍受や海外の情報収集に関する令状を管理するシステムが標的となりました。またこれとは別に、カッシュ・パテルFBI長官の個人のメールアカウントも、イランが支援するハッカー集団によって不正アクセスを受け、情報が流出する被害に遭ったということです。
