AI DevOpsツールを提供するハーネスは、シリーズEラウンドで約240億円(1ドル=155円換算)を調達し、同社の評価額が約5,500億円に達したと発表しました。今回の調達にはゴールドマン・サックスが主導する約200億円の投資と、IVP、Menlo Ventures、Unusual Venturesが参加する約40億円の入札提案が含まれています。入札提案は長期的な従業員に流動性を提供することを目的としています。
ハーネスは、AIを活用してテスト、セキュリティ、ガバナンスなどの機能を自動化することにより、ソフトウェア開発の「アフターコード」フェーズを効率化する方針です。このフェーズは、エンジニアリング時間の約70%を消費するため、同社のツールはエンタープライズ企業が増加するAIコード量に対応し、誤ったソフトウェアの生産システムへの導入リスクを軽減する助けになるとしています。
創業者のジョーティ・バンサル氏は、以前AppDynamicsをシスコに約3,700億円で売却したことで知られています。ハーネスは、ソフトウェアデリバリーの知識グラフを基に、顧客ごとのポリシーやアーキテクチャに合わせたパイプラインを生成するAIエージェントを使用しています。この知識グラフが、ハーネスを他のAIプラットフォームと差別化する要素だということです。
同社はまた、AIの推奨を自動化されたアクションに変えるオーケストレーションエンジンを使用し、変更が安全に適用されるようチェックを行っています。AIが万能ではないため、AI生成のテストや修正は、エンジニアやコンプライアンスチーム、監査人によってレビューされるとしています。
ハーネスは、マイクロソフトのGitHub、GitLab、Jenkins、CloudBeesなどと競合していますが、1,000以上の企業顧客を持ち、過去1年間で1.2兆のAPIコールを保護し、クラウド支出を約2,900億円最適化したとしています。
サンフランシスコを拠点とする同社は、世界14拠点で1,200人以上の従業員を雇用しており、インドのベンガルールには大規模なエンジニアリングチームが存在します。新たな資金は、研究開発の拡大、ベンガルールでの「数百人のエンジニア」の採用、AIシステムの精度向上に使用される予定です。また、米国市場での営業活動を強化し、国際市場でのプレゼンスを大幅に拡大する方針です。
今年初めに、バンサル氏はソフトウェア監視会社Traceableをハーネスと統合しました。この統合はARRの成長に大きく貢献しているということです。バンサル氏は、将来的にハーネスを上場させる計画があるとしていますが、具体的な時期については言及していません。
