暗号資産(仮想通貨)関連の投資を手がけるアメリカのベンチャーキャピタル「パラダイム」は、最先端の技術分野に投資するため、新たに12億ドル(約1860億円)の資金を調達したと発表しました。
同社はこれまで暗号資産分野を中心に投資を行ってきましたが、今回のファンドでは投資対象を拡大する方針です。「技術の最前線」をテーマに掲げ、近年急速に成長している人工知能(AI)やロボット工学の分野にも注力するとしています。
一方で、暗号資産分野への投資も継続するということです。創業者のマット・ホアン氏とマネージング・パートナーのアラナ・パルメド氏は公式ブログの中で、「市場と金融システムの再構築に向けた投資を続ける」と説明しています。また、ブロックチェーン技術やAIエージェント、オープンAIと連携したセキュリティ研究など、業界の発展を後押しする開発も引き続き支援する方針です。
AIやロボット工学を新たな重点分野とする背景について、パルメド氏はメディアの取材に対し、「現在、無視できないほど多くの技術革新が起きているためだ」と述べています。すでに新しいファンドを通じて、ドローン配送企業の「ジップライン」や、宇宙開発スタートアップの「トゥルー・アノマリー」などへの投資を実施したということです。
パラダイムは、大手ベンチャーキャピタルの元パートナーであるホアン氏と、暗号資産交換業大手「コインベース」の共同創業者であるフレッド・アーサム氏によって2018年に設立されました。アメリカのメディアによりますと、同社は当初15億ドル(約2325億円)の資金調達を目指していましたが、最終的な調達額はこれをやや下回る結果となりました。
