アメリカのカリフォルニア工科大学の研究者らが設立したAI開発企業「PrismML」は、半導体大手クアルコムのチップを搭載したスマートグラス向けに、小型の言語モデルを開発したと発表しました。
クアルコムが開催した技術発表会「スナップドラゴン・サミット」において、PrismMLが開発した小型モデルが公開されました。この言語モデルは、クアルコムのスマートグラス向け基盤の上で、通信を介さず端末単体で動作するということです。
PrismMLの技術は、標準的な性能評価をほぼ維持したまま、AIモデルのサイズを大幅に縮小できる点が特徴です。今回のモデルでは、サイズを従来の4分の1に圧縮したとしています。スマートグラス向けのモデルは20億パラメータの規模を持ち、視覚と情報処理に特化して調整されているため、利用者は見ているものについてリアルタイムでAIに質問できるということです。
同社は、端末上で直接動作し、既存の計算能力をより効率的に活用できるAIの普及を今後の事業目標に掲げています。膨大な計算資源を必要とする一部の大手AI開発企業に依存せず、プライバシー保護の観点からも安全な代替手段を提供する方針です。
クアルコム製チップ向けのモデル提供は、こうした構想の実現に向けた取り組みの一環とみられます。なお、現時点ではPrismMLの技術を搭載したスマートグラスの具体的な製品化については発表されていないということです。
