ウォール・ストリート・ジャーナルの新たな報告によりますと、ジェフ・ベゾス氏は最近のドナルド・トランプ大統領とイーロン・マスク氏の対立を受けて、トランプ氏との関係強化を模索していると発表しました。
報告によれば、ベゾス氏は今月、トランプ大統領と2度会談し、自身の宇宙企業ブルーオリジンの政府契約について話し合ったということです。ブルーオリジンのCEOであるデイブ・リンプ氏もホワイトハウスを訪れ、トランプ氏の首席補佐官であるスージー・ワイルズ氏と会談したとしています。さらに、ベゾス氏は自身の結婚式にトランプ氏を招待したと報じられています。
このホワイトハウスとのやり取りは、マスク氏とトランプ氏が数日間にわたりSNS上で激しい非難を繰り広げた後に行われたものです。スペースXの創業者であるマスク氏は、大統領が「エプスタインファイルに名前がある」と主張し、それが公開されていない理由だとしています。一方、トランプ氏は、マスク氏の企業に渡る「数十億ドル(数千億円)の政府補助金と契約」を取り消すと脅しました。
この対立はすぐに収束しましたが、ベゾス氏はブルーオリジンにとっての機会を見出したようです。特に、トランプ氏がマスク氏が推すNASAの新長官候補の指名を取り下げた後、ブルーオリジンの方針は月へのミッションに重点を置いているとしています。報告によれば、トランプ氏はベゾス氏との最近の会話で、「自身の任期中に有人月面着陸を見たい」との意向を示したということです。