イタリアのテック企業ベンディングスプーンズは、AOLを買収すると発表しました。買収額は明らかにされていませんが、同社はこれまでにも著名なブランドを次々と買収し、その変革を行ってきました。
CEOのルカ・フェラーリ氏を含む共同創業者4名は、最近の資金調達ラウンドにより、億万長者の仲間入りを果たしたということです。この資金調達では、T. Rowe PriceやBaillie Giffordなどから約270億円(約4185億円)を調達し、既存株主からの二次株売却で約440億円(約6820億円)を獲得しました。
ベンディングスプーンズは、低迷するが人気のあるテックブランドを買収し、効率的にサービスを提供することを目指しています。これまでにエバーノートやWeTransferなどの買収を行い、それに伴うリストラや製品の変更が行われました。
同社は過去に数多くの企業を買収してきましたが、これまで売却したことはないとしています。保有する企業を長期的に維持し、成長を図る方針です。
2025年10月末時点で、ベンディングスプーンズは評価額が100億ドル(約1兆5500億円)を超えるヨーロッパの稀有なテックデカコーンの一つです。同社は、今後も消費者向け及び企業向けのデジタル製品ポートフォリオを拡大するための新たな買収を続ける方針です。
AOLとVimeoの買収は、年内に完了する見込みで、標準的な取引条件と規制当局の承認が必要です。ベンディングスプーンズは、これらの買収が完了すれば、より著名なターゲットを目指すための資金を確保できるとしています。
