マイクロソフトのレドモンド本社にて、抗議団体が社長室を占拠し、一時的に封鎖されたと発表しました。この抗議活動は「No Azure for Apartheid」というグループが主導し、Twitchでのライブ配信やバナー掲示を行い、スローガンを唱えたということです。
マイクロソフトは当初、この件に関するコメントを控えていましたが、数時間後、ブラッド・スミス社長が記者会見を開きました。スミス氏によると、抗議活動に参加した7人のうち2人が現役のマイクロソフト社員で、1人は元Google社員だったとしています。
スミス氏は、抗議者が退去を拒否したため、レドモンド警察が物理的に建物から排除したと述べました。警察は、侵入や妨害などの容疑で7人全員を逮捕したということです。
スミス氏は、抗議者の行動は「我々の注意を引くために必要ではなかった」とし、マイクロソフト内部での多様な背景を持つ社員グループとの「実際の対話」を妨げるものだと述べました。
The Vergeの報道によれば、抗議には現役のマイクロソフト社員と、以前の活動で解雇された元社員が含まれていたとされています。この抗議は、マイクロソフトのイスラエルとのクラウド契約に反対する数か月にわたる抗議活動の一環です。
ガーディアンの調査によると、イスラエルはマイクロソフトのサービスを利用して、ガザやヨルダン川西岸地区で毎日行われる数百万件の通話データを保存しているとのことです。
今回の抗議活動は、1年以上前にGoogle社員が行った戦術を反映しています。2024年4月、Googleの社員9人がニューヨークとカリフォルニアのオフィスで抗議活動を行い、5人がGoogle CloudのCEOトーマス・クリアン氏のオフィスを9時間占拠しました。彼らはホワイトボードに要求を書き、「ジェノサイドに反対するGoogle社員」のシャツを着ていました。
Googleの抗議者たちは、イスラエル政府と軍にクラウドコンピューティングとAIツールを提供する12億ドル(約1,860億円)の契約「プロジェクト・ニンバス」を対象にしていました。抗議活動と逮捕はTwitchで同様にライブ配信され、3日後には28人の参加者が解雇されました。
この報道は、抗議者が社長室から排除された後、スミス氏のコメントを反映するように更新されました。