半導体設計会社のマーベルは、光チップおよびネットワーク機器メーカーのルメンタムを買収する契約を締結したと発表しました。株式交換による取引で、企業価値は負債を含め1150億ドル(約17兆8250億円)、株式価値は約800億ドル(約12兆4000億円)です。マーベルはルメンタム株1株に対し、自社の普通株4.5株を交付します。
ポイント
- マーベルがルメンタムを企業価値1150億ドル(約17兆8250億円)で買収
- 株式交換方式で、ルメンタム株1株にマーベル株4.5株を交付
- 両社には共通の大株主であるエヌビディアが存在
- 取引完了は2028年上半期(暦年)を予定
技術史に残る大型買収
この取引は、技術業界史上最大級の買収の一つとなります。2022年のマイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザード買収(687億ドル、約10兆6485億円)や、2016年のデルによるEMC買収(670億ドル、約10兆3850億円)と比較される規模です。
エヌビディアが両社に出資
興味深いことに、両社にはエヌビディアという共通の大株主がいます。エヌビディアは3月、ルメンタムの先進レーザー部品を購入する複数年契約の一環として、ルメンタムの研究開発と工場拡張を支援するため20億ドル(約3100億円)を出資しました。同じ月の後半には、マーベルが、エヌビディアがマーベルの光ネットワークおよびチップポートフォリオを強化する目的で20億ドル(約3100億円)を出資したと発表しています。
AI接続分野のリーダーへ
マーベルはルメンタムとの統合により、チップからデータセンターまで幅広い製品を擁し、AI接続分野のリーダーになるとしています。取引は、両社の株主と規制当局の承認が得られれば、2028年上半期(暦年)に完了する見通しです。
