ミラーの創業者であるブリン・パトナム氏は、新たなスタートアップとして「ボード」と呼ばれる技術を活用したゲームデバイスを発表しました。
パトナム氏は2020年にミラーをルルレモンに5億ドル(約775億円)で売却した後、新たな製品開発に着手しました。この製品は、サンフランシスコで開催されたTechCrunch Disrupt 2025で初めて公開されました。
「ボード」は、現実世界とデジタル世界の要素を組み合わせたデバイスで、友人や家族が集まって遊ぶためのプラットフォームです。ゲーム盤自体が画面であり、タッチやジェスチャー、物理的な物体を認識することができます。
この24インチの画面は木目調のフレームに収められており、4〜6人が周りに座ってゲームを楽しむことができるとされています。
発売時には、500ドル(約7万7500円)の価格で12種類のゲームと50個のゲームピースが付属します。
長期的には、AIを活用してユーザーに合わせたカスタマイズを行う方針です。パトナム氏は、「AIの長期的な力でデバイスの体験を個別化することに非常に期待しています。ビジョンや音声入力、適応型のストーリーライン、ダイナミックな環境、翻訳や音声からテキストへの変換などのアクセシビリティ機能を想像してください」と述べています。
最初のゲームを開発するために、スタートアップの内部ゲームスタジオは外部の開発者と提携しました。今後は、より多くの開発者がこのプラットフォーム向けに開発する計画です。また、他の人々が自分の体験を「ボード」に持ち込めるようにするアプリストアの提供も予定されています。
「ボード」は、ミラーの300万ドル(約4億6500万円)のシードラウンドを主導したベンチャーキャピタル会社Lerer Hippeau、First Round、Box Groupによって支援されています。これまでに1500万ドル(約23億2500万円)を調達しており、シリーズAラウンドを進めています。
次のアイデアとしてゲームを選んだ理由について問われたパトナム氏は、「遊びは普遍的なものだと思います。フィットネスでは、誰もが運動を好きなわけではなく、家での運動を好むわけでもありませんが、遊びは私たちを結びつける普遍的な言語です」と述べています。
