メタ社は、AI部門で約600人の人員削減を行うと発表しました。これは、同社のチーフAIオフィサーであるアレクサンドル・ワン氏が水曜日に社員向けのメモで明らかにしたもので、Axiosの報道によると、これがその内容です。
メタ社はこの件に関してコメントを控えましたが、TechCrunchに対してAxiosの報道が正確であると伝えたということです。
メタ社、OpenAI、Anthropic、Googleなどの企業が最も強力なAIシステムの開発を競う中、メタ社は今夏、競合他社から50人以上の研究者を引き抜くなど採用活動が活発でした。これには数百万ドル(約数億円)の報酬を提示したとされていますが、OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏は「OpenAIの最良の人材は誰もオファーを受けていない」と主張しています。
ワン氏は社員へのメモで、「チームを縮小することで、意思決定に必要な会話が減り、各メンバーがより多くの責任を持ち、影響力を持つことができる」と述べています。
この考え方は、メタ社の最近の「効率の年」と一致しています。これは、同社の大量解雇を表現するためのより控えめな言い回しです。当時、メタ社のCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は社員に「スリムな方が良い」と伝えていました。
現在、メタ社は全体の人員数を大幅に削減するのではなく、再編を進めているという方針です。同社は、今回影響を受ける社員の多くが社内で他の職を見つけることができるとしています。
