メタ社のCEO、マーク・ザッカーバーグ氏は、第二四半期において同社のアプリの利用時間がAI技術により増加したと発表しました。消費者の間では、AIが生成する低品質なコンテンツがソーシャルアプリに氾濫しているとの声も上がっていますが、メタ社はAIシステムがユーザーに推奨されるコンテンツとの接続を改善しているとしています。
ザッカーバーグ氏は第二四半期の決算説明会で、「AIは人々に興味深く有用なコンテンツを見せる能力を大幅に向上させています」と述べました。推薦システムの進歩により、Facebookでは5%、Instagramでは6%の利用時間増加が見られたということです。
全体として、メタ社は6月において、Facebook、Instagram、Messenger、WhatsAppのいずれかを日常的に利用した人の数が34億人を超えたと推定しています。この数字は前年比で6%増加しており、アプリ全体の収益を471億ドル(約7兆2900億円)に押し上げ、前年比22%増加したとしています。
また、メタ社は、ビデオの視聴時間が前年同期比で20%増加したことも明らかにしました。これは、メタ社のランキングシステムの最適化やInstagramでのオリジナルコンテンツの促進によるものとしています。
さらに、メタ社のX競合アプリであるThreadsも、「LLMの組み込み」により利用時間が増加しているとメタ社は指摘しています。