メタは、WhatsAppのビジネススイートにAI機能をさらに追加すると発表しました。大規模な企業が顧客と音声通話を通じて接触できる機能を導入し、AIを活用した音声エージェントの利用を模索するということです。
また、AIを活用した製品推薦機能の提供も検討しているとしています。
WhatsApp Businessは月間2億人以上のユーザーを持ち、メタにとって重要な収益源とされています。メタは、クリック・トゥ・WhatsApp広告やメッセージ機能の利用料を通じて収益を上げているということです。
現在のところ、AI機能については料金を課していませんが、規模が拡大した場合には料金を設定する可能性があるとしています。
現在、小規模ビジネスアカウントではWhatsAppで顧客と音声通話が可能ですが、大規模ビジネスアカウントではまだ利用できていません。数週間以内に、APIを通じて大規模ビジネスもこの機能を利用できるようになる方針です。これにより、顧客が企業に音声通話をかけたり、企業が顧客に音声通話をかけ返したりすることが可能になります。昨年のテストでは後者の機能は利用できませんでしたが、現在は可能となっています。
WhatsAppは、顧客が企業から音声メッセージを送受信できる方法も近く追加するとしています。
音声パイプラインを有効にすることで、Vapi、ElevenLabs、Coval、Phonicなどのスタートアップを通じてAI対応の音声エージェントを設定し、WhatsApp上での顧客サービスを運営することが可能です。
さらに、昨年からメキシコでテストを開始したAIを活用したチャットベースの顧客サポートおよびアウトリーチ機能が、より多くの商人に拡大されるということです。
また、WhatsAppは、AIを活用して商人のサイト上で製品を推薦する機能を模索しています。
現在、AIを活用して販売者にパーソナライズされた製品提案を提供するベンチャー支援のスタートアップが複数存在します。同様に、メタは初回の推薦や会話の後、AIがフォローアップの質問に答えたり、WhatsAppを通じて更新情報を提供したりすることができると述べています。
これらのアップデートは本日からビジネス顧客に向けて一般リリースが開始され、今後数週間でより広範なユーザーベースに届く予定です。